【1歳からの幼児食】進め方・目安量・味付けを分かりやすく解説!

1歳 幼児食

「そろそろ離乳食は卒業したほうがいいのかな?幼児食って、どんなものなんだろう?」

離乳食を卒業してもすぐに大人と同じ食事ができるわけではありません。1歳からは幼児食へとステップアップすることになります。

しかし、幼児食ってどんなものなのか、なかなか分かりにくいんじゃないかなと思います。

どんなタイミングで幼児食を始めるべき?
量や味付けはどんなふうに変わるの?
母乳やミルクは続けても大丈夫?

私自身も、離乳食を卒業してからの子供の食事にはとても苦労してきました。だからこそ、同じ悩みをもつママの気持ちはすっごく分かります!

ななこ

たくさん苦労した経験から、今では幼児食インストラクターとして活動しています!

この記事では、教科書のような基本的な知識から、実際の子育ての経験も踏まえたリアルな話まで、幼児食をこれからスタートする方のために分かりやすく解説していきます。

1歳児ってどんな時期?

ななこ

まずは、子供が「1歳」になったときの心と体の変化について知っておきましょう!

自分でやりたい気持ちが強くなる

これまで、ママにお世話してもらうのが当たり前だった赤ちゃんですが、1歳になると「自分でやりたい!」という気持ちが強くなってきます。

いわゆる『自我』の芽生えです。

子供の「自分で食べたい」という気持ちをうまく育てていけるように、食事の内容も少しずつ変化させていきます。

基本は手を使って食べる

1歳になると、ますます手先が器用になっていきます。

手に握った食べ物を上手に口に運ぶことができるようになるので、積極的に手づかみ食べをさせたい年齢です。

一方で、スプーンやフォークはまだまだ上手に使えるわけではありません。

道具を使ってみたいという気持ちは強いものの、椅子から落としてみたり、机を叩いてみたり、ご飯をぐちゃぐちゃと潰してみたり…。正しい使い方よりも、おもしろく感じる使い方をしてみたい年齢です。

ママやパパが食べている姿を見せながら、正しい食事のやり方を学んでいく時期なので、スプーン食べは焦らず子供のペースで進めていきます。

前歯でかじって歯ぐきでつぶす

1歳ごろになると、前歯が上と下で4本ずつ計8本生えそろいます。

食べ物をかじり取りやすくなるので、手づかみ食べなどの食材も少しずつ硬さを変化させていきます。

それでも、実際にかむのは歯ぐきなので、柔らかいメニューを続けます。繊維のある肉や野菜は、食べやすいようにカットするなどの工夫が必要です。

2歳に近づくにつれ、奥歯も生えてきて食べ物を噛む力が強くなってくるので、それに合わせて食材の固さも調整していきます。

離乳食を卒業するタイミング

離乳食の完了期は、1歳~1歳6ヵ月と言われています。そのため、幼児食は1歳6ヵ月から始めるもの、と一般的に言われています。

しかし、早いケースだと11ヵ月ごろから幼児食に近いものを食べ始める子供もいますし、1歳半を過ぎてからやっと離乳食を卒業できる子供もいますので、厳密に『いつ』というもののはありません。

ななこ

ハッキリした時期が決まっていないと、どう進めていいか悩みますよね。

離乳食から幼児食へ移行するタイミングは、子供の成長に合わせてステップアップしていくことになります。

そこで幼児食へのステップアップOKのサインをご紹介します。離乳食を卒業するタイミグとして、参考にしてみてください。

1日3回の食事が定着している

一番大切なのは、食事のリズムができていること。

朝ごはん、お昼ごはん、夕食の時間が決まっていて、ご飯の時間にはしっかりお腹がすいていることが必要です。

まだまだ一度にたくさん食べらるのが難しく、午前のおやつ・午後のおやつといった捕食(間食)も必要な時期ですが、メインの食事時間は毎日同じにできると理想的♪

最初は難しいかもしれませんが、朝にきっちり起きて、遊ぶときはめいっぱい体を動かしてお腹をすかせるなどメリハリのある生活を意識してみてください。

生活リズムが整うと、ご飯を食べる量も安定していきますよ。

固さのあるものを噛むことができる

幼児食に移行するタイミングでは、肉だんごくらいのかたさのものを、モグモグと口を動かしながら食べられるのが目安になります。

逆に、柔らかいものしか食べられず、固いものをべーっと出してしまったり、うまく呑み込めないようなら、もう少し離乳食で様子をみてみましょう。

また、固さがあるものを食べていても、ほとんど噛まずに丸のみしている場合も移行するタイミングには早いかもしれません。まずは、柔らかいもので口を動かす練習をしていきます。

ななこ

離乳食ではうまく噛めなかったけれど、固いものにチャレンジしたら口を動かすようになった!というケースもあるので、ちょっとずつ試してみるといいかも。

立っちが上手になる

食事と直接関係ないのでは?と思うかもしれませんが、体の成長具合もステップアップのタイミングを知るためにはとっても大切です。

1歳を過ぎて、上手に立てるようになったり、歩き始めるようになってきたら、そろそろ離乳食を卒業してもいいかも。

体全体を動かせるようになってくるということは、それだけ運動量が増えてエネルギーを使うということなので、お腹も空きやすくなります。

また、消化器官もしっかり発達してきている証拠でもあるんですよ。

食事とミルクのバランス

1歳代前半では、まだまだ母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんも多いですよね。

栄養面からお伝えすると、栄養の8割以上を食事から摂れるようにしておきたいですね。母乳・ミルクは2割以下から徐々に少なくしていきます。

3回の食事がしっかりと食べられて、コップで麦茶などの飲み物を飲めるようならまずは問題ありません。

ただ、日中に母乳をたくさん飲んでいる場合は、食べられる食事の量に影響してくるので、意識して減らしていった方がいいかも。

牛乳やフォローアップミルクなどで、必要な栄養を補っていけるようにします。

ななこ

完全に卒乳をしたら、水分補給にも気を付けていきましょう♪

1歳児の食事の目安量

幼児食に移行すると、食事からの栄養が中心になるので「どれくらい食べさせればいいの?」と食べる量に悩むんですよね。

1歳児が1日に必要なエネルギー量は1000kcal前後といわれています(※厚生労働省「日本人の食事摂取基準」を参考)。

しかし、食事だけで1000kcalを摂るのはけっこう大変です。しかも、栄養バランスも考えたり、手づかみで食べれるメニューを取り入れたりすると、かなりハードルが高く感じるかも。

これについては、あくまで理想と考えればOK。子供が食べたがったら、もっと食べてもいいし、少食の子ならその子のペースで進めて大丈夫。

ななこ

私は頑張りすぎてしんどかった時期がありました。子供との食事では、子供もママも無理しすぎないことが大切だと思います。

それでは、食材ごとに目安の量をご紹介します。

主食の目安量は1日約270g

白いご飯

1回の食事では、子供用のお茶碗1杯分が目安。約80gくらいです。

ちょうど大人のお茶碗の半分くらいになります。

食パン

8枚切りの食パンなら、1回で1枚くらい。

うどん

うどんは1回で1/2玉(半分)くらいが目安。

タンパク質の目安量

牛乳・乳製品

1日250gくらいが目安量です。

牛乳コップ1杯(200g)+小さめヨーグルト半分(50g)くらい。

牛乳が苦手な子は、シチューやスープ、クリーム煮など料理使うと食べやすいです。

1日の目安量は25g~30g。

大体、卵半分くらい。卵焼きなら2切れくらいです。

魚やお肉

1日50gくらいが目安量です。

お魚の切り身は、1切れで100gくらいあるので、1回の食事で1/3くらい食べれるのが理想。

お肉は、ひき肉なら大さじ1、薄切り肉なら2/3枚を1回の食事で使います。

納豆・豆腐などの大豆製品

1日35~40gが目安量です。

お豆腐なら1/10丁。納豆パック(小)なら1パック。

野菜や果物

野菜

1日の目安量は180gです。

けっこう多く感じますが、刻んで混ぜたり、スティック状にして手づかみ食べにしたり、積極的に食べさせていきます。

海藻やきのこ類も1週間で70gくらいは食べさせたい食材です。

くだもの

1日の目安量は100gです。

リンゴなら1/3個、バナナなら1本くらいです。

おやつも食事の1つ

上記の食材を、3回の食事で全部食べるのはけっこう難しいです。っていうか、無理。

だからこそ、1歳のうちは「おやつ」の時間も大切にしていきましょう♪

野菜入りのパンケーキや、果物入りヨーグルトなど、1日の栄養を補うようなメニューを食べさせたいもの。

市販のお菓子などは、できれば避けたいかも。ただ、最近の幼児向けお菓子には鉄分やカルシウムなどが含まれているものも多いので、たまにはOKですよ♪

ななこ

お菓子ばかり欲しがるようになって、ご飯を食べなくなってしまわないように注意しましょう!市販のお菓子はうまく使っていきたいですね。

ここで紹介した量はあくまで目安です。絶対この量じゃなきゃダメってことではないので、お子さんの成長に合わせて進めてくださいね。

ななこ

1回の食事でたくさん食べられなくても、1週間でバランスが摂れれば問題なし♪

1歳児の味付けの目安

1歳代の幼児食でも、味付けは薄味が基本です。

調味料は、しょうゆや塩だけでなく、ケチャップ、マヨネーズ、ウスターソース、市販のドレッシング、カレー粉など色々使えるようになります。

ちょっとしたアクセントになるくらいの感覚で、素材の味を生かしたレシピにしていきます。

ごま油やバターなどの油脂類も使ってOK。こちらも、量は控えめに。

幼児食も作り置きやストックを活用すべし!

離乳食では、冷凍庫にストックを作っていたママも多いんじゃないかなって思います。

ななこ

その作業、ぜひ幼児食でも継続していきましょー!

1歳代の幼児食では、まだまだ大人と同じものが食べられるわけではわりません。食材の固さや味付けなど、子供のために料理をすることがほとんど。

だからこそ、刻んだ野菜や薄味で作ったおだし(スープの素)などは、小分けにしてフリージング!

また、手づかみで重宝するおやきやハンバーグなどは、大量につくって冷凍しておくと、献立に困ったときに助かります。

ななこ

たくさんの野菜をみじん切りにした「野菜ミックス」は、我が家の冷凍庫につねにストックしてありました。

1歳の幼児食にはレトルトもあるよ!

離乳食でベビーフードにお世話になっていた人も多いと思いますが、1歳からの幼児食にも同じようなレトルト食品があります。

忙しくて料理を作れない時、献立にもう一品欲しいとき、栄養バランスが不安なときなどに買ってあると重宝します。

そこで、私も実際にお世話になった、おすすめの幼児向けレトルト食品をご紹介します。

グリコ 1歳からの幼児食

グリコ 1歳からの幼児食

まずは、グリコの「1歳からの幼児食」!

ご飯にかけるだけでOKのカレーやあんかけ丼の具やミートスパゲッティなど、種類も豊富でコスパも抜群。

1歳すぐからでも食べられるような優しい味付けと柔らかい食感が特徴。着色料・香料・化学調味料・保存料なども使用されていないので安心です。

何より、12種類の野菜が摂れるように作られているので、栄養面が気になる方には嬉しいアイテムです!

ななこ

うちの息子は「1歳からの幼児食」シリーズのミートスパゲッティが大好きでした!

アンパンマン ミニパックカレー

アンパンマンカレー

1歳を過ぎると、カレーライスを食べられるようになるのですが、一番最初のレトルトカレーとして人気なのが「アンパンマンのミニパックカレー ポークあまくち」です。

その名の通り、1回50gのミニパックになっているので、まだ食べる量が少ない1歳児にちょうどいいんです。

「卵・乳・小麦・そば・落花生・大豆」、「化学調味料」、「香料・着色料」不使用で、野菜も7種類入っています。

子供にやさしい味付けなのに、ちゃんと美味しいからすごい。さすが永谷園。

ななこ

アンパンマンシール入りも嬉しい!我が家では、ちゃんと食べたご褒美にシールをあげるようにしたら、しっかり食べてくれるようになりました♪

コープ きらきらステップ

コープ きらきらステップ

コープ(宅配生協)の離乳食・幼児食シリーズ「きらきらステップ」には、「こういう商品欲しかった!」と言うものが多くておすすめです。

実際に、子育て中のママたちの声から作っているので、国産の原材料や無添加にこだわっていたり、野菜がたっぷり使われていたりと、安心どころか積極的に食べさせたいメニューが多いんです♪

子供向けレトルト食品だけでなく、なかなかスーパーでは手に入らない手づかみメニューが豊富で、我が家もかなりお世話になりました。

1歳6ヵ月から食べられるものとしては、こんな商品があります↓

コープ きらきらステップ

  • 5種の国産野菜のミニハンバーグ(ひじき入り)
  • 国産若鶏のスティックナゲット
  • 国産若鶏を使った肉だんご(鶏レバー入り)
  • 国産具材のあんかけ豆腐の素
  • 国産具材のカレーうどんの素
  • 4種の国産野菜とお豆腐のふんわりハンバーグ

ななこ

コープは幼児向けの食品が多いから、1歳や2歳から始めるママも多いんだって!

▼公式サイトはこちら
⇒【コープ】きらきらステップ

1歳からの幼児食 さいごに

ななこ

幼児食ってどうやって進めればいいのか、分からないことが多いですよね。

離乳食については、地域によって離乳食講座があったりしますけど、幼児食講座って聞いたことがありません。なんでなんだろう…。

離乳食を卒業したらすぐに大人と同じ食事ができるわけではないし、子供の食事についてはまだまだ知らなきゃいけないことって多いと思うんです。

けれど、1歳になってくると、子供の成長にも差がでてきます。自我が芽生えてくるから、食べるのが大好きな子もいれば、興味が無くて少食の赤ちゃんもいます。

だからこそ、子供に合わせながら、その子とママのペースで進めることが大切だと思っています。

幼児食の進め方、スプーン食べ、食べる量、味付けなど、1歳児ならではのポイントに気を付けながら、親子の食事時間を楽しんでくださいね。

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