手づかみ食べはいつまでOK?卒業できない子供がスプーンを使うコツ6つ

手づかみ食べ いつまで

「手づかみ食べはいつまでに卒業させるべき?」

離乳食のころから始まる手づかみ食べですが、うまくスプーン食べができずにダラダラと続いてしまっていませんか?

3歳や4歳になっても手づかみでご飯を食べたり、幼稚園入園を控えているのにスプーンもフォークも使えなかったり…。

周りの子がどんどん手づかみ食べを卒業して、上手にスプーンを使っている姿を見ては焦って不安になっているのではないでしょうか。

ななこ

息子も手づかみ食べが大好きで、3歳になってもギョーザを手で食べて困っていました。

そんなうちの息子ですが、いろいろと試していたら4歳ではすっかりスプーン派に!そのままお箸も使えるようになりました。

そこで、手づかみ食べが卒業できないと悩む方のこんなお悩みにお答えします!

  • 手づかみ食べはいつまで続けていいの?
  • どうすれば手づかみ食べを卒業できるの?
  • スプーン食べに移行するコツが知りたい!

ななこ

手づかみ食べは、決して悪いことではありません!
焦らず子供と一緒に進めていきましょう~♪

手づかみ食べはいつまでに卒業すべき?

理想的な手づかみ食べの卒業時期は、2歳を過ぎてからです。

幼児食の専門書などでも、2歳〜2歳半頃を目安に手づかみ食べをやめさせてスプーンやフォークのみで食べさせるよう書かれている本が多いです。

しかし、これはあくまで一般的な話。

手の発達や食への興味など、子供によって手づかみ食べをやめるタイミングには個人差があるので焦りは禁物です。

手づかみ食べはいつから始めた?

赤ちゃんの手づかみ食べは、生後9ヶ月の離乳食後期から少しずつ始めていくものですが、このスタート時期も子供によって違いますよね。

最初のうちは、自分で食べる意欲を育てたり、自分に最適な一口を学んだりと手づかみ食べは赤ちゃんの発達に必要不可欠なステップ。

しかし、手でつかむ食べ方は簡単で食べやすいため、慣れ過ぎるとスプーンやフォークを使うのが嫌になってしまうこともあります。

ななこ

子供は素直だから、せっかくスプーンがあっても「手のほうが簡単に食べられる♪」って思っちゃうんですよね

手づかみでご飯を食べるのは幼いうちだけ。あくまでスプーンやフォークを使って食事をするまでの食べ方なので、長く続けるのも良くありません。

手づかみ食べを卒業するきっかけは?

普段の食事での手づかみ食べに慣れてしまっている場合は、何かきっかけがないとスプーンを使おうと思ってくれません。

そのため、卒業時期の理想は『2歳』と言いつつも、3歳や4歳で幼稚園への入園準備として手づかみ食べをやめさせたというケースも多いんですよ。

保育園に通っているおうちでは、「園ではスプーンで食べるけど、家だと手づかみばかり」なんてことも。

そして、明確に「いつ卒業した」というよりは、「いつのまにか手で食べなくなった」と感じるママがほとんどなんです。

スプーンやフォークを使って食べる練習は、1歳ごろから徐々に始めていきますが、ちゃんと使えるようになるのには結構時間がかかります。

まずは、食べる意欲をなくさないこと。これを大切に、手づかみ食べからスプーン食べへの移行をゆっくり進めていきましょう。

手づかみとスプーンは行ったり来たり

一度はスプーンが使えるようになったのに、手づかみ食べに戻ってしまった…という話もよく聞きますね。

子供の成長ですから、教科書通りに進むことなんてほとんどありません。手を使って食べる時期とスプーンで食べる時期を行ったり来たりすることだってよくあることです。

これも色んな理由がありますが、スプーンで食べた時に「たった1回」上手に食べられないだけで嫌になってしまう子だっているんです。

そんなときは、スプーンの嫌な思い出が頭に残っているので、少し時間をおいてから再チャレンジさせてみるといいかもしれません。

ななこ

昨日はできたのに!っていうのは大人の理屈。子供の成長は、進んで戻ってを繰り返しながら、少しずつ前に進んでいくんです。

手づかみ食べからスプーンへの6つのコツ

ななこ

焦らなくてもいいけれど、スプーンの練習はちょっとずつ進めていかないとね。

2歳半頃までに自然に手づかみ食べを卒業できれば良いですが、手づかみ食べが大好きなタイプの子もいます。

そういう子は、どうやって手づかみ食べを卒業し、スプーンへ移行すればいいんでしょうか。

先輩ママたちの口コミや成功体験などから、6つのアイデアをご紹介します。

食べ物をスプーンにのせるまではママがやる

まだ手を上手に使えずに食べ物をすくうのが難しくてスプーンを諦めてしまう場合にはこの方法がおすすめ。スプーンに食べ物をのせるまではママがやって、あとは子供にまかせてみましょう。スプーンを口に運ぶだけでご飯が食べられるので、スプーンで食べることに興味とやる気を持ってくれるかもしれません。

スプーンを変えてみる

用意したスプーンの材質が気に入らない・形が嫌い・持ちにくい等の理由でスプーンで食べることを拒否する子もいます。ステンレス製から木製に変えただけでスプーンで食べるようになったというケースもあるので、色々なスプーンを用意して子供の好みのものを見つけてあげましょう。

スプーンを何本か用意する

この時期はちょうどイヤイヤ期に突入している子が多いはず。イヤイヤ期の子は、ママに何かを決められるのではなく自分で選ぶのが大好き。スプーンも同じで、ママによって決められた1本で食べるよりも2〜3本用意されたスプーンの中から自分で選んだ方が気持ちが満たされてスプーンで食べようという気になってくれるかもしれませんよ。

実際に我が家では、いつもスプーンを2本用意していました。その時の気分に合わせて好きな方を選んで使うのが楽しいみたい♪

子供がスプーンで食べやすい工夫を

スプーンで食べたいけれど、すくうのが難しくて手で食べた方が楽だな…と感じてしまってスプーン食べを拒否している可能性もあります。いつもの料理にとろみをつけたり、食器を少し深さのあるものに変えてみたりしてみましょう。

とにかく褒める

スプーンで食べられたら大袈裟に褒めてみましょう。子供は褒められるのが大好きなので、意外とこれだけでスプーンで食べるのが大好きになってしまう子もいるかもしれません。なかなかスプーン食べをしない子には、スプーンを少し触っただけで大袈裟に褒めてあげるのがポイント。食べてくれなくても褒められる事でスプーンに興味を持ち、食べてくれるようになるかもしれません。

普段の遊びにスプーンを取り入れる

まだスプーンですくう動作をちゃんと理解できていない可能性もあります。そのような場合、食事の場以外でも練習をさせてみましょう。具体的には、おままごとやお砂場遊びなど身近な遊びでOK。おままごとではおもちゃのスプーンを使って食材を食べる真似で練習をさせたり、お砂場ではスコップやシャベルで砂遊びをし、何かをすくう動きを身につけさせましょう。

ななこ

これならできそうだな…ってものから、1つずつ試してみてくださいね

手づかみ食べのストレスを軽減しよう

「手づかみ食べを早く卒業させたい!」と思うママの中には、遊び食べになってしまったり、汚れてしまって片付けが大変だから、という思いもあるのではないでしょうか。

そんな手づかみ食べへのストレスを、違う方法で軽減しておくと、焦ったり不安になる気持ちも落ち着くかも♪

そこで、まだまだ手づかみ食べが大好きなお子さんをお持ちの方に、おすすめの手づかみ食べ対策をご紹介しますね。

ななこ

手づかみ食べの汚れ対策で、ストレスを減らしましょう♪

手が汚れにくいメニューを中心にする

手づかみで食べそうなものは、手が汚れにくい工夫をしてみましょう。

例えば、白いご飯はおにぎりにして、海苔をまいたり、きな粉をまぶしたり。

手がベタベタになるソース類は使わず、あっさり塩味に。

これは手で触ってほしくない!というメニューは、ママがスプーンで食べさせちゃいましょう。

エプロンでは防げない汚れ対策

食事の時にエプロンをつけていても、、袖やズボンまで汚しちゃう子もいますよね。

食事のたびにお着替えをしなくちゃいけないなんて、考えただけで大変です…。

そんな時はお食事エプロンを見直してみましょう!

よくボロボロと落とす子には、ポケットが大きめで食べ物をしっかりキャッチしてくれるエプロンを。

袖まで汚してしまう子には、長袖のスモッグタイプのエプロンを使いましょう。

机や椅子の汚れ対策

手づかみ食べでパクパク食べてくれればいいけれど、途中から遊び始めてしまう子供もいますよね。

ベタベタと汚れた椅子や机を拭く作業も、食事のたびにやっていたら一苦労。

椅子にはシートカバーをつける。机には丸洗いできるランチョンマットをひく。

こんな工夫をするだけでも、片付けがラクになりますよ。

床に食べ物を落とす対策

手づかみで食べていると、食べ物がポロっと手から落ちてしまうことはよくありますよね。

そのたびに、落ちた食べ物を拾って、床をふいて。本当にお疲れ様です。

床を汚す対策としては、ビニールシートをひいたりするアイデアを聞きますが、ビニールシートの準備&片付けは、それはそれで大変なので、個人的にはあまりおすすめできないかも。

それよりも、お食事机をさっと拭きやすい床にしておくほうがラクちんです。フローリングが嫌なら、机の下にツルツル素材のマットを敷いておくとか。

簡単に買い替えられるものだと、汚してもいっかと思えるので心の負担が軽くなりますよ。

手づかみ食べをさせないのはNG?

どうしても手づかみ食べをやめさせたくて、いきなり「手を使っちゃダメ!」「スプーンを使いなさい!」と強く言ってしまう方がいます。

けれど、これはNG。

手づかみ食べをしているのは「ご飯を早く食べたい」「ご飯をどんどん食べたい」という子供の大切な気持ちの表れです。

これを無理にやめさせてしまうと、「ご飯を食べたくない」「食事の時間は楽しくない」と、より悪い方向へ進んでしまう可能性があります。

ななこ

いろいろな幼児食の悩みを見ていますが、ご飯を食べてくれない、という悩みが一番大変なんです…。

なので、子供が持つ「ご飯を食べたい」という気持ちや食への興味は、ぜひ大切にしてあげてほしいんです。

ついイライラして、強く言ってしまうこともあるかもしれません。けれど、食事の時間が楽しくなかったら、スプーンに興味を持ったり、ちょっと頑張ってみようかな、という気持ちも取り上げてしまうことになります。

子供が楽しみながらスプーン食べに移行できるように、焦らずじっくりいきましょう♪

手づかみ食べが卒業できないときは

2歳〜2歳半で卒業する子が多い手づかみ食べ。

とはいえ、色々試してみても結局手で食べちゃう子はたくさんいます。

あまりにもずっと手づかみ食べばかりだと、「なにか発達に問題があるのでは…」と心配になってしまう人もいるんじゃないでしょうか。

保育園や幼稚園に行き出したら、周りのお友達を見て自然にスプーンやフォークで食べるということを学んでくれるはずです。

今はまだ手で食べる方が早いし楽なのでスプーンを使っていないだけ。成長し、腕の筋肉や手の動きが発達したら上手に道具を使って食べてくれるので、スプーンの練習は進めつつ、あまり周りと比べずにどっしりと構えていきましょう。

また、ヨーグルトやカレー、茶碗蒸しなど特定の食事はスプーンで食べるのに、他は手づかみで食べてしまう…と悩んでいるママもいるかもしれません。

そのような場合、スプーンの使い方自体はマスターしているので安心して大丈夫♪

集団生活の中、お友達とご飯を食べるようになれば自然と手づかみを卒業できますよ。

さいごに

子供の成長に大きな意味を持つ手づかみ食べですが、2歳〜2歳半を過ぎてから自然に卒業する子が多いです。

焦らず、子供のペースで進めていくことが大切です♪

なかなか手づかみ食べを卒業しなくても、お皿の横には常にスプーンを置いておくなど、スプーン食べに興味をもってもらうところからでOK♪

個人差があるのが当たり前なので、あまり周りの子供と比べずに、子供の「食べたい」に寄り添ってあげてくださいね。