ななこ
私には、子供との食事時間がとても苦痛だった時期があります。
息子が1歳3ヶ月を過ぎたころ、ご飯を思うように食べてくれなくなったんです。色んなことを試してもダメで、1日3回の食事のたびに疲れ切っていました。
そんな1歳児とイライラしながら戦っていた私ですが、ちょっとしたことがきっかけで、ラクな気持ちで子供の食事と向き合えるようになりました。
同じように、子供がご飯を食べないことにイライラしているママたちの参考になると嬉しいです。
目次
離乳食はよく食べていた息子
1歳当時、息子は保育園などには通っておらず、平日はおうちでワンオペの状況でした。
あまり咀嚼が上手にできるタイプではなかったので、離乳食後期からはゆっくりとしたペースで進めていて、1歳1ヶ月や2ヵ月ごろにやっと完了期~幼児食へ移行しました。
ゆっくりペースとはいえ、離乳食のときは順調なほうで、嫌いな食べ物はあるものの、おおむねパクパク食べてくれる良い子でした。
食事の時間は大変でしたし、たまにイラッとしたりもしたけど、苦痛に感じるほどではなかったです。
それが、1歳3ヵ月になってから徐々に雲行きが怪しくなりました…。
1歳3ヶ月からご飯を食べない
最初に、あれ?と思ったのは、いつも食べていたベビーフードを食べてくれなかったときです。
我が家では、ちょっと手抜きをしたいときにはベビーフードを利用していたんですが、急にべーっと食べたものを出すようになりました。
「味が嫌だったのかな?食感で嫌なものが入っていたのかな?」と最初は気にしていなかったんですが、この日以降、ベビーフードは絶対に食べてくれなくなりました。
そして、徐々にあれもダメ、これもダメが続いていき、食べられるメニューが減っていきました。ついには、白いご飯も食べなくなりました。
「食べムラや遊び食べがある月齢だと分かっていたけれど、こんなに食べてくれないの?」
せっかく子供の食事を作っても、食べてくれない日々にだんだん私もイライラしてきてしまい、「食べて!!!」「なんで食べてくれないの!?」と、声に出てしまうことが増えました。
「何なら食べてくれるだろうか?」
「味付けを変えてみようか?」
「可愛いカタチに切ったから食べてみて!」
「このレシピなら好きかもしれない」
「成長が心配。もっと栄養を摂ってほしい」
「食べるのが楽しくなるような手づかみメニューを作ってみよう」
「もっと手づかみしやすい食べ物のほうがいいのかな?」
毎食毎食、試行錯誤を繰り返して。
スマホで調べて、子供が楽しくなる工夫もいっぱいしました。
でも、結局ほとんど残される食事。食べてほしくても、食べてくれない。
食事のたびにイライラするのにも疲れてきて、このときは食事の時間が本当に苦痛でした。
1歳半健診で言われたこと
そんな中、息子の1歳半健診がありました。
ここでなら、子供が進んで食べてくれるようなアドバイスがもらえるんじゃないかと、かなり期待していたのを覚えています。
保健師さんに、子供の好き嫌いが激しくてご飯を食べてくれないこと、遊び食べもひどくてちゃんと食べてくれないことなど、私の心の中に溜まっていたものを吐き出しました。
しかし。
保健師さんの回答は、私の思っていたものではありませんでした。
「成長曲線のとおり、身長も体重も増えているから問題ない」
「便秘や下痢もしてないよね」
「食べムラのある時期だから、仕方ない」
「遊び食べも成長のひとつだよ。そのうち落ち着くから大丈夫。」
そうじゃないのー!!!
確かに、ちゃんと身長と体重が増えていて安心はできたけど、それでもご飯を食べてくれないんですよ。毎食、すごくストレスなんですよ。
仕方ないの?問題ないからこのままなの?
今の状況を解決する方法が見つかるはず…と期待していた私は、ガッカリした気持ちで帰宅したのでした。
イライラを和らげる対策3つ
成長は問題ない。ご飯は食べないけど、それでも食べるものはある。だけど、どうしてもイライラしてしまう。
そんな私は、どうにかしてイライラするのをやめたくて解決策を模索することにしました。
そんな中、私的に「これは良かった!」という方法を紹介します。
Twitterのママ垢を作った
当時、私はスマホでこんなことばかり検索していて↓
「子供 ご飯を食べてくれない」
「1歳 ご飯 食べない」
「1歳 食事 イライラ」
すると、思っているよりも同じ悩みをもつママは多いのかもしれない、ということに気付きました。
同じ悩みをもつママと、この気持ちを共有したい!愚痴を聞いてほしい!
少しでも気持ちがラクになれば…とすがる気持ちでTwitterで子育て用のアカウント(通称:ママ垢)を作りました。
そこで、同じ月齢の子供を抱えるママたちをフォローしつつ、とにかく悩みや愚痴をつぶやくようにしたんです。
すると、同じ月齢のママたちも、同じように子供の食事で苦戦していることが分かりました。ここで、ちょっと安心したのを覚えてます。私だけじゃないんだって。
私が吐き出す悩みや愚痴にも少しずつお返事をもらえるようになって。「うちも食べてくれないよー!」って共感してもえると、すっごく心強かったです。
それに、Twitterをやっていると「このメニューは食べてくれた!」とか「これがあると食事がラク!」とか、すごく役立つ口コミや育児ハックを目にするようになって、とても参考にりました。
時には「今日はめっちゃ手抜きメニュー」なんて、その日の食事の写真を投稿しているママもいたりして。
イライラして、1人で抱え込んでしまっているママには、まずTwitterを活用することをおすすめしたいです。
新しいメニューに挑戦するのをやめた
「ちょっと頑張りすぎてたのかな…」
「もうちょっと手抜きしてもいいのかも…」
Twitterをやるうちにそう思い始めた私は、次に、新しいメニューに挑戦することをやめました。
それまでは、とにかくご飯を食べてほしくて「1歳児におすすめのレシピ!」みたいなのを片っ端から試していました。
でも、息子が食べてくれるなら、毎日同じメニューでもいいじゃん、と。
子供の食事の目標をぐっと下げて「まずは食べてくれること」を優先したんです。
息子も、お気に入りのメニューなら割と食べてくれましたし、毎日続いても嫌な顔をすることはありませんでした。
同じメニューで良ければストックを大量に作っておけばよく、いちいち料理する手間もなくなりました。
そして、心に余裕があるときに新しい食材や新しいメニューを作っていました。もちろん、ほとんど食べてくれませんでしたけど、「やっぱ新しいメニューは食べないよね~」と気負わず受け止めることができるようになりました。
「毎日同じメニューでもいい」「食べてくれればそれでいい」と思えたことで、食事の時間にイライラすることも減ってきました。
▼ご飯は食べないけど、うどんは食べてくれてたのでたくさん作ってました
私は、子供の食事をちゃんとやらなきゃって思い過ぎていたんだなと自覚しました。
レトルトや市販品に頼った
このころから、幼児向けのレトルト食品や市販品を色々試すようになりました。
ベビーフードを食べてくれなくなってから市販品は嫌煙していたんですけど、
「手作りにこだわる必要はない。まずは、お腹いっぱい食べてほしい!」
「頑張りすぎはイライラの元。私の負担を減らしていこう」
と思って、1歳から食べられる食品を見つけては買ってみることにしました。
ベビーフードの延長線上のようなグリコの幼児食シリーズとかは食べてくれませんでしたが、アンパンマンカレーとか、1歳からのチーズとか、食べられるものも見つけられました。
そんな中、かなり重宝したのがコープ(宅配生協)でした!
1歳児からOKの薄味のおやき、ちぢみ、ハンバーグやチキンナゲットがあるんですけど、幼児向けのオリジナル冷凍食品で、安心できる素材しか使われていないし、野菜なども入っていて栄養面でも助かるものです。
試しにチヂミを買って食べさせてみたら、大当たり!
息子の大好物になり、1歳半ごろからはほぼ毎日食べていたんじゃないかってくらい。冷凍で届くので、常にストックしておいて、お腹が減ったらすぐに出せるのもラクちんでした。
コープの幼児食には本当にお世話になりました…。ありがとうコープ…。
そして、このころから子供との食事の時間が苦痛じゃなくなりました。レトルトなどで息子が食べられるものを見つけられたし、私もいい感じに手抜きができるようになったんですよね。イライラも激減。
白いご飯はまだまだ食べてくれませんでしたけど、そのうち食べられるようになるかなって思えるようになりました。
ご飯を食べなかった1歳児のその後
今思うと、子供の食事は1歳3ヵ月から2歳になるくらいまでが一番大変だったかもしれません。
離乳食が順調だっただけに、「食事をしっかり食べさせたい」って思いが強すぎたんだと思います。
私のイライラも子供が1歳のときがピークでした。しんどかったなぁ…。
その後、幼稚園に通うようになった息子。幼稚園では給食が出るのですが、ほぼ好き嫌いなく食べてくれています。(最初は信じられなかったです…!)
集団生活ってすごいです。
お友達と一緒に食べる環境で、一緒に完食を目指してみたり、先生にほめてもらえたり、ちゃんとご飯を食べるぞ!っていう気持ちにさせてくれるんです。
全然食べてくれなかった白いご飯も、幼稚園で毎日食べていたらすっかり嫌いじゃなくなりました!
でも、食への興味はちょっと少なめみたい。もともとそういうタイプだったのかもしれません。
今振り返れば、あのとき、あんなに頑張らなくても良かったんだな~って思います。
そして、今だからこそ、1歳半健診で「成長に問題がないから大丈夫」ってこういうことか~と実感しています。
1歳児との食事でイライラしてしまうことって、しょうがないと思うんです。だって、ちゃんと食べてほしいもん。こっちだって、頑張って料理してるわけだし、それが無駄になったらドッと疲れますよ。
もし、昔の私にアドバイスができるなら「頑張りすぎなくていいよ」って言ってあげたいです。
ななこ