ななこ
暑さが気になる季節になってくると、カルピスのテレビCMをよく見かけるようになりますよね。
幼い子供が飲んでいるシーンも映っていますが、カルピスは何歳になったら飲ませていいのでしょうか?
特に1歳になって母乳やミルクを卒業すると、水分補給を意識しなければいけません。そこで、乳酸菌飲料のカルピスはどうだろうか?と気になる方も多いんじゃないかなと思います。
そこで今回はみんなが知っている「カルピス」について、いつから飲めるのか、どんな飲ませ方をすればいいのか、をお伝えします。糖分や虫歯など赤ちゃんや1歳児に飲ませるときの注意点もご紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
目次
カルピスは何歳から飲めるの?
まず初めに、カルピスには具体的な対象年齢がありません。しかし、カルピスを販売しているアサヒ飲料の公式サイトには以下のように書かれています。
Q 「カルピス」はいくつの子供から飲めますか?
A 離乳食完了期から、お飲みいただけます。
(引用元:アサヒ飲料「お客様相談室Q&A」より)
離乳食完了期とは、生後12ヵ月~18ヶ月にあたります。つまり、1歳を過ぎればカルピスを飲んでも問題ないんです。
カルピスは、牛乳を主な原料とした飲み物です。しかも、発酵によって体にいい成分が作られたり、牛乳の成分も消化吸収しやすくなったりしています。
そのため、カルシウムや乳酸菌などを摂取しやすく、子供に嬉しい栄養素がたっぷり入った飲み物になっているんです。
他にも、お腹の調子をよくする効果やインフルエンザの予防、アレルギー症状の緩和なども期待できると言われていて、子供と一緒にカルピスを作ると心の発育が良くなるという研究結果もあるんです。
美味しくて健康にも良い影響がある、子供におすすめできる飲み物なんですよ。
ななこ
赤ちゃんに飲ませる時の割合
原液のカルピスは味が濃いのでお水で薄めて飲むと思いますが、一般的には4~5倍希釈(カルピス1:水3~4)が推奨されています。
しかし、まだ味覚が発達している途中の赤ちゃんや1歳児には、大人と同じ濃さで飲ませてはいけません。
こちらについても、アサヒ飲料の公式サイトで以下のように書かれています。
(離乳食完了期ごろから飲ませる場合は)「カルピス」と水の割合は通常より薄めの、「カルピス」1に対し水9くらいの割合をおすすめします。
(引用元:アサヒ飲料「お客様相談室Q&A」より)
幼い子供に飲ませるときは、10倍希釈(カルピス1:水9)にして与えるようにしましょう。1歳児にはこれでも十分、美味しく感じるはずです。心配な方は、もっと薄めても大丈夫です。
ななこ
赤ちゃんや1歳児に飲ませるときの注意
1歳を過ぎれば飲むことができるカルピスですが、注意してほしい点があるのでひとつずつお伝えしていきますね。
アレルギー
カルピスは、アレルギー特定原材料として「乳」「大豆」が含まれています。
カルピスの主な原材料は牛乳なので、「乳」アレルギーは分かりやすいかと思います。
また、とろみを出すための添加物として、大豆由来の成分が使われています。「大豆」アレルギーのお子さんは飲まないようにしてくださいね。
糖分と虫歯
カルピスを子供に飲ませるうえで、一番気を付けなければいけないのが糖分です。
カルピスは、体に良さそうな乳酸菌飲料という飲み物ですが、その甘さを出すために糖分がたくさん入っています。
一般的に大人が飲むカルピスには、コップ一杯に約16gの砂糖が含まれているんです。これは、スティックシュガー5本に相当する量なんですよね。(※5倍希釈、150mlの場合)
子供向けに10倍に薄めたカルピスだとしても、コップ一杯でスティックシュガー2~3本の砂糖が含まれている計算になります(あくまで概算です)。
ななこ
カルピスは少しとろみがあったり、唾液と反応して白いかたまりができたりするので、どうしても口に中に残りやすくなっています。
そのため、しっかり歯磨きをしないと、虫歯の原因になりやすいのは間違いありません。
しかし、虫歯になりやすいのはジュースやお菓子も同じこと。カルピス=虫歯になりやすい、とよく言われている理由には、実は、カルピスの歴史が関係しているんじゃないかなと思っています。
ななこ
「牛乳の代わり」というイメージが強かったため、砂糖が入った飲み物という意識が薄かったんだと思います。そのため、カルピスの虫歯への影響について問題視されるようになってしまったんです。
間違った意識ではありませんが、過剰に嫌悪するのではなく、カルピスを飲んだあとはしっかり歯磨きをする、といった当たり前のことを意識するようにして、虫歯予防を心がけてみてくださいね。
ななこ
カルピスの摂取目安量
健康に良いと言われる乳酸菌飲料でも、やはり飲ませる量には注意が必要です。
健康に良いとはいえたくさん飲んでも大丈夫というわけではありません。虫歯の原因だけでなく、肥満、糖尿病、下痢などの原因にもなってしまいます。
日本では、乳酸菌飲料や糖分の入った飲み物に対する摂取の目安量がハッキリと定められていないのですが、個人的には1日コップ1~2杯程度(100ml~200ml)にしておくのが良いと思っています。
カルピスは子供が好きな味なので、どうしてもたくさん飲みたがる子もいると思います。飲む量にはルールを決めて、飲ませ過ぎないように注意してみてくださいね。
カルピスの保存期間
カルピスは牛乳を原料とした飲み物ですので、開栓後はなるべく早く飲みきるようにしましょう。
具体的には、開栓後10日~2週間を目安に飲みきるのがおすすめ。冷蔵庫で保管するようにしてくださいね。
ななこ
また、原液を薄めておいて、いつでも飲めるように作り置きをしたい方もいるかもしれません。
カルピスの原液のように、砂糖がた~っぷり含まれている液体は雑菌が繁殖しにくいのですが、水で薄めてしまうと雑菌は繁殖しやすくなります。
そのため、カルピスの作り置きはNGです。飲むときは、その都度、原液から作るようにしましょう。
カルピスウォーターは別物
ここまでお伝えしてきたカルピスは、希釈タイプ(原液を水で薄めるタイプ)のカルピスです。
よくコンビニなどで売られているペットボトルに入った「カルピスウォーター」とは、種類が違う飲み物です。
・希釈タイプのカルピス ⇒乳酸菌飲料
・カルピスウォーター ⇒清涼飲料水
そうなんです。ペットボトルのカルピスウォーターは、乳酸菌飲料ではなく、清涼飲料水と呼ばれるいわゆる『ジュース』として販売されているんです。味はもちろん一緒ですが、含まれている乳酸菌の量が少ないなど少し違いがあるんです。
しっかり甘くなるよう作られていますので、カルピスウォーターを1歳児に飲ませるときにもカルピスの原液同様、水で薄めるようにしてください。
ななこ
はじめてのカルピスってなに?
「薄めたりするのはちょっと面倒…。もっと手軽に1歳児にカルピスを飲ませてあげたい!」
そんな方におすすめしたいのが、2020年に発売された1歳からの子供がそのまま飲める『はじめてのカルピス』です。
発売元は、アサヒ飲料ではなく和光堂。ミルクやベビーフードなど、乳幼児向け食品をたくさん取り扱っている和光堂の商品なら、なんだか安心できますよね♪
主な特徴は以下のとおりです。
- 1歳からOK
- やさしい甘さ
- カルシウム・乳酸菌入り
- 糖質33%オフ
- 甘味料・着色料不使用
- 乳児用食品と同等の管理
『はじめてのカルピス』はパッケージにもある通り対象月齢が1歳からです。
1本あたり100mlのストローつきの紙パックなので、小さい子どもにも与えやすく、持ち運びしやすいサイズになっています。さらにカルシウムと乳酸菌入りで、甘味料・着色料も不使用。
ななこ
これなら、いちいち薄めなくてもいいですし、1本ずつ飲みきれるから衛生面でも安心です。希釈タイプのカルピスは、2週間くらいで飲みきらないといけませんからね…。
カルピスデビューにぴったりの商品なので、お近くのスーパーやドラッグストラ、ベビー用品専門店などで探してみてください。
すくすくカルピスキッズって?
ちなみに、子供向けカルピスは他にもあります!
それが、エルビーから発売されている「すくすくカルピスキッズ」です。
エルビーは、アサヒ飲料から『カルピス』のライセンスを受けて製造販売しているメーカーで、他にも「味わいカルピス」や「大人の健康・カルピス」なども作っています。
こちらの商品には、乳酸菌やカルシウムの他に、ビフィズス菌も含まれているんですよ。
幼児向けカルピスなので、1歳児には少し早いかもしれませんが、3歳や4歳になったらこちらの「すくすくカルピスキッズ」を飲ませてみてもいいですね。
幼児からカルピスを楽しもう♪
カルピスは子供も大人も大好きな味で、一緒に楽しむことができる飲み物です。
100年以上も愛されるロングセラー商品なので、ママパパも子供のころから飲んでいる人も多いのでは?
ただの甘いジュースというイメージもあるかもしれませんが、開発者は「ヨーグルトよりも美味しくて、今までにない健康で体に良いものを」という想いで開発したのだそうですよ。
体にも、そして心にも効果があるカルピスだからこそ、飲み過ぎに注意して、子供に美味しく飲んでもらいたいですね♪